検査の種類

新型コロナウイルス等の感染対策に使いやすいスプレータイプ

唾液抗原検査キット

検査の種類

新型コロナウィルス感染症には大まかに
2種類の検査があります。
“今”感染しているかどうか」がわかる検査が
PCR検査、抗原検査
“過去”に感染していたかどうか」がわかる
検査が抗体検査の2種類です。

検査別比較データ

PCR検査 抗原検査 抗体検査
目的 現在感染しているか 過去に感染していたか 抗体をもっているか
検体 ウイルスの遺伝子を 増幅して調べる 免疫反応で作られる タンパク質
時間 4~8時間 約15分程度 約15分程度
精度 抗原定性より少ない ウイルス量で検出可能 一定以上の ウイルス量が必要 時期などにより 解釈に難あり

PCR検査とは

PCR検査とはポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)の略で、ウイルスの遺伝子を増幅させて検出する方法です。
サンプル中に新型コロナウイルスの遺伝子配列のRNAが存在しているのかどうかを検出する検査です(コロナウイルスはRNAをゲノムとして持つウイルスなんです)。
病原体を捕まえようとするとき、当然のこととしてまずはその病原体が最も多くいる場所を狙います。新型コロナウイルスは患者さんの鼻・のど・だ液中に居ますので、そこから採ってきます(肺炎を起こした患者さんでは肺にも居ます​​)。
PCR検査は新型コロナウイルス感染症の確定診断に用いられており、この検査で陽性判定が出た場合には新型コロナウイルスに感染しているということになります。

抗原検査とは

ウイルスの抗体を用いてウイルスが持つ特有のタンパク質(抗原)を検出する検査方法です。
PCR検査とともに、新型コロナウイルス感染症の確定診断に用いることができます。
そのため新型コロナウイルス感染症と思われる症状が発症した方でも、発症2日目~9日目の間にこの検査で陰性となった場合には、その時点では新型コロナウイルス感染症ではないと言い切ることができます。
PCR検査がRNAを増幅して検出するのに対し、抗原検査は新型コロナウイルスに対する抗体を用いて抗原を見つけます(抗体と言うものは、抗原に接すると抗原抗体反応で強力にくっつくのです)。

抗体検査とは

今現在ウイルスに感染しているのかどうかは分かりません。
抗体検査はその人が過去に感染した痕跡を探す検査で、ウイルスに感染した人の体内で作られた抗体を検出するもので、ウイルスに感染すると形成されるタンパク質(抗体)が血液中に存在するかを調べます。
ウイルスに感染した場合だけでなく、ワクチンを打ったことによって抗体ができた場合にも陽性となります。
抗体検査の中でもIgMとIgGという検査があります。
IgM陽性は、過去数週間以内の感染を示す。IgG陽性は、過去数年以内の感染を示す。
また麻疹やおたふくかぜのように、一度かかってIgGが陽性になれば「終生免疫」といって二度とかからないとされていますが、新型コロナウイルス感染症の場合はIgGが陽性だったからといって今後新型コロナウイルスに罹らないと言えるのかどうかはまだはっきりしていません。

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